0から学ぶ「日本史」講義 近・現代篇 [0から学ぶ「日本史」講義 近・現代篇]
0から学ぶ「日本史」講義 近・現代篇
近代日本が格闘した「戦争の時代」「幸運な革命」明治維新によって国際社会に登場した近代日本、
かつて司馬遼太郎は歴史はどうしても悪玉と善玉とで説明されると嘆きました。
化学では酸素が悪玉で水素が善玉なんてことはないのにと。
イデオロギーによる正邪の要素が歴史解釈には入り込んでしまうわけです。
ところが、著者 出口治明流の歴史解釈は、一寸近います。
「あったはずだ」「あるべきだ」といったイデオロギーに基づく願望を排除し、
「あった」「なかった」「あたりまえやで」と、あるがままの姿を切り取っていきます。
保険業界というビジネスの最前線で戦ってきた筆者だからこその、ビジネスマインドによる
歴史解釈なのかもしれません。
明治維新に始まる日本の近代は、戦争の連続で、日清・日露、第一次世界大戦とシベリア出兵、
満州事変、日中戦争、太平洋戦争……。
右派も左派も、イデオロギー満載で解釈してきたこの時代が、出口流歴史解釈によって、
じつに明快に、そして生き生きと再構成されています。
本当に起きたことを知りたい人に、最適のテキストです。
目 次
第1章 明治維新と文明開化
第2章 武士の世の終わりと国民国家
第3章 憲法発布と議会開設
第4章 富国強兵の成果 日清・日露戦争
第5章 短かった国際協調と政党政治
第6章 満洲事変と世界からの孤立
第7章 アジア・太平洋戦争と近代国家の破綻
第8章 近・現代篇まとめ
ちょっと立ち読み
著者 出口治明 プロフィール
昭和23年三重県美杉村生れ。立命館アジア太平洋大学学長。京都大学法学部を卒業後、
昭和47年日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当する。
ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て平成18年に退職。
同年、ネットライフ企画株式会社を設立。2017年会長職を退任。2018年より現職。
旅と読書をこよなく愛し、訪れた世界の都市は1200以上、読んだ本は1万冊を超える。
歴史への造詣が深く京都大学の特別講義では歴史の講座を受け持った。
著書に『生命保険入門 新版』『仕事に効く教養としての「世界史」』『全世界史(上・下)』
『座右の書 「貞観政要」』『「働き方」の教科書』『0から学ぶ「日本史」講義 古代篇~現代篇』
全5篇などがある。
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