四天王像 檜1杢彫り
四天王は、天に住む仏教における4人の守護神をいいます。
須弥山頂上の「とう利天」に住む帝釈天に仕え八部鬼衆を所属支配し、その中腹で伴に
仏法を守護しています。

厳めしく力強い形相に動きを捉え逞しく繊細にあらわされた本作品は、
中国工芸美術師で数々の受賞歴を有する陳宗新が精魂込めて制作しした四天王像です。

高級木材の檜を使用して、台座から邪鬼、本像まで同じ材を用いて彫刻されています。
一体一体に存在感のある尊像が意気軒昂とたちならび邪鬼を足場に荘厳と佇む姿は気迫が漲ります。

また四天王に踏みつけられている邪鬼は、四天王像に踏みつけられて描かれることで
「俺みたいに悪い考えを持つとこんな目にあうぞ」と身を持って教えてくれているのです。

そのようなことから邪鬼自体は鬼ですが「邪悪なものを払いのけてくれる」といったような
意味の役割も担っているという。

貴家の東西南北にそれぞれお飾りになれば、さまざまな厄災から守護し、末永い家運隆盛を
もたらしてくれることでしょう。
●寸法(約)/各:高さ約25㎝(台座含む37㎝)光背までのサイズ


持国天は東勝神洲を守護
天界にあって仏国土の東西南北を守護する四天王と言われる天の中でも東方を護る役目を
果たします。

別名を提頭頼吒、護世四主、護世主、四王などとも呼ばれていて、十二天、十六善神にも
加えられています。

私達が安心して暮らすことが出来るのも国が安全で安心そして平和なことの上に成り立っています。
国家安穏、世界平和を願って祈ることは大切なことです。




増長天は南瞻部洲を守護
増長天は片方の手は腰に当て片方は高く振り上げて剣または独鈷杵を持ち、体もS字カーブの
姿勢で対をなしています。

腕から垂れる衣長袂衣が右腕肘の後ろへ風にたなびき反り返っている形は国産仏像の歴史に
類を見ない形で袖を斜め下方向へ垂らすより造仏上材料の巾を節約出来ることで自然保護の
観点からも有意義ではないかと考えます。

何と縁起の良いことか神霊が降臨されたとき突然に神風がふいて袖が翻った仏像の
お姿でもあります。




広目天は西牛貨洲を守護
四天王はすべて甲冑で身を固め、岩の上に立つか、 もしくは邪鬼を踏んで立ち、
それぞれに剣や鉾、槍、棒などの武器を持っている。

これらのうち、西方守護の広目天だけは違っている。 武器は持たず、右手に筆、左手に巻物
を持つ。 有名な東大寺戒壇院の四天王像では、広目天は目を細め、厳しく眉根を寄せ、
遙かなる草原の彼方の遠方を窺うかのように凝視している。

広目天は梵語では 「通常ならざる目を持つ者」 となるそうだが、その意味は千里の遠くをも
見通す者と云うことだろう。




多聞天は北倶廬洲を守護し毘沙門天とも呼ひます。
北方を護る守護神として仏教の世界観の北倶廬洲を守護するとされます。
四天王の一尊として造像安置する場合は多聞天、独尊像として造像安置する場合は毘沙門天と
呼ばれます。

「多く聞く」と書くように「仏の説法を多く聞く者」という意味のようですが、
「広く名のきく(有名な)者」という意味もあるようです。

多聞天は、四天王としての活動以外にも単独で祀られるときは「毘沙門天」であります。
多聞天は宝塔という小さなお堂(お釈迦さまのお骨をおさめる容器)を持ちます。
手のひらにちょこんと乗せている場合もありますが天にかざすように持っている場合もあります。



  お守り観音菩薩
   
  十二支お守り本尊


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