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大人の教養ことば [大人の教養ことば]

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イラストで覚える、二度と忘れない「大人の教養ことば」
言葉とは時代によって移り変わるものですが、
社会人なら常識として、一般的な日本語の意味合いをおさえておきたいもの。
間違えて使っている人が多い言葉から使うと一目置かれて記憶に残る素敵な言葉まで
大人として身につけたい95個の日本語を紹介しています。

よくある典型的な誤用例を読むと思わずドキッとする部分もあり、
社会人常識としての日本語力がいかに大切なものなのか深く理解できます。

「情けは人のためならず」という言葉は文字通り機械的に意味を解釈してしまうと
不正解であることを知ったり、言葉自体の言い回し「ぞっとしない」がそうでしたの意味を
学べたりと、とても役立ちます。
恥をかくことの無いように、この際しっかり覚えておきましょう。

木瀬則子のレビュー
流石、教育学博士!と思いたかったのですが、「誤り」と紹介されている例文は、必ずしも誤りといえないものがありますね。言葉というものは、正しく使えてこそ教養になるのだと思います。

誤X「いやぁ、私には役不足ですよ~」
 誤りか否かは状況次第です。「私にそんな単純な仕事をさせるんですか?いやぁ、私には役不足ですよ~」なら、正しい使い方です。

誤X「炎上するような投稿ばかりするあの人は、おそらく確信犯だ」
 これも文脈次第。「炎上するような投稿ばかりしていても、自分は正しいと思っているのだから、あの人はおそらく確信犯だ」。これなら正しい。

誤X「彼は勝ったが、そのやり口は実に姑息なものだった」
 背景が不明なために、正しいか誤りかは判断できません。負けたら終わりのトーナメント、目先の1回戦を勝つために彼は怪我の悪化を承知でフル出場した。「彼は勝ったが、そのやり口は実に姑息なものだった」。正しいでしょう?

要は言葉足らずで説明不足なのです。深く考えずに、簡単に誤りの例としてしまっています。そして、そのことに気がついていません。この本に対する私の感想は「教養が身についていない」。

「役不足」「確信犯」「姑息」の正しい使い方を、さらに列挙してみましょう。
〇 教育学博士の私に、誤用の多い言葉の本を書けですって? 素人がブログで書けばいいじゃない。
  私には役不足ですよ~。
〇 大学教授なのに学術論文をちっとも書かず、ハウツー本の粗製乱造に走って胸を張っている。
 あの人はおそらく確信犯だ。
〇 言葉足らずの例文を吟味せずに「誤り」としている。
  本を書くには書いたが、そのやり口は実に姑息なものだった。

「大人の教養ことば」←サンプルを読む


著作者紹介 齋藤孝
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1960年、静岡市生まれ。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。
専門は、教育学、身体論、コミュニケーション論。『
著書は、身体感覚を取り戻す』で新潮学芸賞受賞、『声に出して読みたい日本語』
毎日出版文化賞特別賞受賞、新語・流行語大賞ベスト10、がシリーズ260万部のベストセラーになり、
日本語ブームをつくった。著書累計出版部数は1000万部を超える。


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